シルバーウィークも終わり、みなさんご自宅でホッと一息されている頃でしょうか?「読書の秋」と言う通り、本に集中出来る気候になってきましたね。私は読書の中では漫画が大好きです。読書が好きな方の中には「漫画は読書に入らん!!」と思われる方も多いと思いますが、イヤイヤ漫画でも人生や仕事の教訓がうまく描かれているものもたくさんあるのです。今日はその中で“味いちもんめ”をご紹介します。
随分昔にSMAPの中居くんが主役でドラマ化されていた、主人公の伊橋くんが日本料理「藤村」という料亭で、料理の修業をしながら人間的に成長していく物語です。
日本料理は追い回しという雑用→焼方(焼き物担当)→煮方(煮物担当)とステップアップしていくのですが、伊橋くんが煮方担当の時代のお話です。ある日伊橋くんは親方さんに、「焼方の後輩に煮物の作り方を教えてやれ」と言われます。伊橋くんは、「アイツにはまだ早い」と思い、「見て覚えろ!」と丁寧に教えてはあげませんでした。その結果、後輩が作った煮物は出来栄えが良くありません。親方さんは、「お前の教え方が悪い!懇切丁寧に教えろ」と伊橋くんを叱ります。「何で焼方のアイツに教えないといけないんだろう?」と伊橋くんは素直に教えてあげる事が出来ません。
そんな時、仲違いをしている大学教授で経済学者の父親がテレビに出演しているのを偶然見かけます。父親は1年間大学を休んで執筆活動をしていたのですが、また教壇に復帰した事をテレビで話しています。インタビューアーが、「他にも書きたい本があると思うのですが、なぜ教職に復帰されたのですか?」と質問すると、父親は「1年執筆活動をして分かったのが、自分の知識の浅さ・学問の尊さだ」と答えます。「人は教える事によって学ぶ。自分が学ぶ為に、これからも教壇に立っていたいと思うのです。“We learn by teaching"」
この言葉を聞いた伊橋くんはハッとします。「親方さんが後輩に煮物の作り方を教えろと言ったのは、後輩の為ではなく僕の為だったんだ。。」
その事を親方さんに伝えると、「お前も煮方として成長してきたからここらで仕事の復習をさせておきたかった。復習するには人に教える事が一番なんだよ。」
私の中では、どんなビジネス書を読むよりも心に残る名作です。自分の仕事を振り返り、果たして人にわかりやすく教えてあげる事が出来るのか?
ちょっと自分の仕事を振り返りたくなった漫画でした。
1人でも「お?漫画もたまにはいいかも。」と思って下されば、漫画愛好家としては幸いです。ここまでお付き合い頂いた方、ありがとうございます!機会があれば性懲りもなくまたご紹介しますね!
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